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■ノートルダム寺院

「ノートルダム」とは聖母マリアさまの尊称です。
だから、聖母マリアさまを祀った寺を「ノートルダム寺院」と呼び、パリにもフランス中にも、いくらでもあるわけです。
「ダム」、あるいは「ダ〜ム」は女性のこと。黒部川「ダム」とは違います。
トイレに行ってDAMESと記されていたら「女性用」。「(男は)ダメ」と覚えておいて下さい。
「マダム」は文字通りには、「私の婦人」で、昔は王さまの御母后さまの尊称。今は女性一般の敬称、未婚の女性にも用いますから、怒っちゃいけません、お姐さん。
「ノートルダム」は、文字通りには「私たちの婦人」で女性の最高尊称ですが、マリアさま以外の女性を指すことは決してありません。
さて、パリのノートルダム寺院は、数々あるパリの歴史建造物の内でも最高傑作ですね〜。
凱旋門は完成までに三十年、エッフェル塔は二年。ノートルダム寺院の建設開始は、平清盛が太政大臣になったころ、一通り完成するのに百八十年。
その頃、世は戦乱、疫病、貧困・・・今と一緒です。人々の希望は皆で一生懸命力を合わせ、立派なノートルダム寺院を建立し、マリアさまの情けにすがって極楽往生する、これしかなかった訳です。
金のある者は金銀宝石を寄進し、ウデに覚えのある者は彫刻、絵画、ステンドグラスで装飾し、力持ちは石をかつぐ・・・立派なものが出来るはずです、それを八百年後の私たちが眺めているのです。
岩田さん作「ノートルダム」は、何とも幻想的で、八百年の歴史の中に吸い込まれてしまいそうですね〜。何度見ても美しい、時には八ッ!と目を見開かされるほどの感激がよみがえってきそうです。あのブルーは、セーヌの水面に写るノートルダムかも。あるいは、あの素晴らしいステンドグラス「北のバラ窓」と二重写しになっているのかも・・・
今回も次回も、きっとノートルダム寺院を見て行って下さい。


パリ・ノートルダム寺院


ノートルダム遠景


サン・ルイ島

いずれも岩田寿秋氏作


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