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■シャンティイ( Chantilly )城 コンデ博物館



 シャンティイと言えば城、森、競馬場等が思い起こされる。パリの北、41km。シャルル・ド・ゴール空港の先、オワーズ県にあるシャンティイ城はノネット川から引いた水の上に浮かぶように建っている。




 現在はコンデ博物館としてフランス学士院の所蔵であるが元は中世から19世紀末まで同一家系によって受け継がれ様々な歴史を経て今日に至っている。
現存する最古の城は16世紀のものであるが




大部分は19世紀に最後の所有者であったオマール公(Henri d'Orlean Duc d'Aumale)




=フランス最後の王Louis-Philippeの5男により主として彼の膨大なコレクション(絵画、デッサン、細密画、書籍、美術工芸品等々)を収める為に以前城のあった跡に建設されたものである。


   
   
   


 また100haの庭園はLe Nôtreの設計(フランス式庭園部分)でヴェルサイユに先がけて作られた。庭園に向かい右手の小川に沿って暫く進み左手の小さな橋を渡った所に田舎風の家が点在しているが、これらの田舎家が後にマリー・アントワネットMarie-Antoinetteをしてヴェルサイユにあのアモー(Hameau)を造らせることになる。




 ちなみに他の城同様にこの城でもいくつかの映画が撮影されているが、コッポラ(Sofia Coppola)監督作「Marie-Antoinette」も一部ここで撮影された。
近くにシャンティイ競馬場及び馬の博物館がある。この博物館は元は厩舎でシャンティイの森で狩をする為に250頭の馬と500匹の猟犬を収容していた。注文主は城主の一人コンデ公ルイ・アンリー(Louis-Henri de Bourbon-Condé)で無類の馬好きで自分の前世は馬であったと信じていたそうである。




 競馬場は大変伝統のあるもので,ここで1834年5月15日第一回競馬が開催された。現在でも毎年6月にジョッキー クラブ賞(1836以来)、ダイアナ賞(1843年以来)が競われている。 最後に私達が大好きなCre`me Chantillyについて。名前が示す通りシャンティイ城の料理人が創作したものです。 季節も良くなってきました。日帰り旅行としては丁度よいシャンティー城へ是非どうぞ!

開館日: 火曜日を除く毎日
  10時00 〜 18時(Château) 〜20時(Parc) 4月3日〜11月1日
  10時30 〜 17時(Château) 〜18時(Parc) 11月2日〜4月1日
   
  馬の博物館
  14時 〜 17時   1月9日 〜 4月2日
  10時 〜 17時   4月3日 〜 11月7日
  14時 〜 18時   12月 (ただし12月2,3,7,14,17,24,31を除く)
   
入場料: le Pass domaine 大人 19 ユーロ 子供 8 ユーロ
  Château+Parc+馬の博物館+馬のショウ(demonstrations)
  Pass Spectacle  大人 28.5 ユーロ 子供 16 ユーロ (Noëlは特別ショウで別料金)
   
行き方: 電車 SNCF Gare du Nord − Chantilly ー Gouvieux 25分
     RER  Gare du Nord − Chantilly ー Gouvieux 45分
  Chantilly駅から無料のバス有り


杉山 翠
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